Transformation - the secret of change
(自己変容の秘訣)


 私はよくディナー・パーティーに招待されますが、できるだけ出ないようにしています。人々と食事をしたり交際したりすることは好きなのですが、ほとんどいつも、何も食べられないで終わってしまうからです。人々は、私が彼らの前世を見ることができる、彼らの仕事がうまくいっていない理由を知ることができる、あるいは、真の愛や人生の目的の見つけ方などを教えることができる、といったことに気づいたが最後、私を質問攻めにし続けます。

 前世について聞きたがるのは、その存在を信じている人たちばかりではありません。前世なんてあるわけないと考えている人たちでさえ、「私は前世で何をしていたの?」などと平気で質問してくるのです。多くの人たちにとって、自分の前世の話を聞いたり、自分のオーラの中に現れている色やイメージを見てもらうことは、単なる娯楽の一環にすぎないようです。

 私はいまでも、自分が前世と関わり始めたときのことを鮮明に覚えています。そのとき私は、サンフランシスコの街角に立っていました。と同時に、スコットランドのお城の中にいる自分にも気づいていました。そのお城の狭間胸壁のところにいて、強い風に吹かれながら、眼下に広がる緑の丘の連なりを見下ろしていたのです。それは本当に鮮明なイメージでした。そのために私は、それこそが現実で、ほかのものはすべてが幻想であるかのようにさえ感じたものです。

 すぐに私は、前世関連の本を読みあさり、私たちの誰もが、この地球上ですでに二百〜三百回も生まれ変わっていること、および、私たちのほとんどは、誕生とともに、以前の人生のことを、なぜかきれいに忘れてしまうようだ、ということを知りました。作家たちは、私たちの一つの前世を、一冊の本の中の一章のようなものだと書いていました。私たちのその「生命の書」は、私たちが誕生するたびに、まるで何も書かれていない本のようになってしまうわけです。

 この前世体験を境に、私はそれまでの私ではなくなりました。人間には、自分の過去に、そしておそらく未来にさえアクセスする能力が備わっている。いまの目の前の現実が、存在するすべてではない。自分がいま生きているこの人生は、はるかに広大な時間の流れの中のほんの一部にすぎない。これらのことを、すでに私は知っていました。私はますます前世の研究にのめり込んでいきました。

 その研究の一環として私が行なったことは、オーラを解釈する能力を身につけることでした。私は子供の頃から、木々や動物、そして人々を取り巻いているオーラを、自然に見ることができましたが、それが意味するものを、それほど明確には理解していなかったのです。私は考えました。この光のエネルギーの中に、私が求めている答えがきっとある。これが語っていることを正確に解釈できるようになりたい。

 間もなく私は、多くの人たちが、彼らの前世に関する情報を、彼ら自身のオーラの五番目の層の中に蓄えている、ということを知りました。その層は、「コミュニケーション層」として知られています。その層を見ることで、彼らが前世でどんなことをしていたのか、さらには、来世でどんなことをしようとしているのかさえも、知ることができるのです。

 でも、すぐに私は、多くの人たちにとって、前世について知ることは、魅力的なことである反面、とても怖いことだということを知りました。私と目が合うと、「お願いだからやめて。私のオーラを見ないで。たぶん真っ黒だから」などと言ってくる人が、とても多かったのです。要するに、彼らは、自分の悪いところを見られるのがいやだったのです。どんなに善良な人たちであっても、自分は前世できっと悪いことをした、という意識を持っています。そして、できればそんなことは知りたくない、と考えるわけです。

 でも、それは実際、とてもおかしな考えかたです。私たちの誰もが、良い生涯を送ったこともあれば、悪い生涯を送ったこともあります。もしあなたが、前世で意地悪な人間だったとしたら、それは喜ぶべきことでさえあるのです。前世が悪かったということは、そのときに持っていた欠点を矯正することで、今回は良い生涯を送ることできるということであり、実際にそうなる可能性が極めて高い、ということに他ならないからです。

 やがて私のもとには、オーラ透視を求めて、多くの人たちがやってくるようになりました。ほとんどの場合、「私が前世で一番うまくできた仕事は何だったんでしょう?」という質問を携えてです。今回の人生でもその仕事に就けば成功できる、というのが、その質問の理由でした。でも、違うのです。私たちは、うまく行なえるようになったことを繰り返し行なうためにではなく、新しいことを行なうために、新しい人生を生き始めるのです。

 私たちは、過去を生きるのではなく、現在を生きるために、いま、ここにいるのです。前世を知ることは悪いことではありません。ただし、その情報は、いま、ここで、より良い人生を生きるために利用されるべきものなのです。

 前世を透視することは、確かに、映画を見るようなワクワクする体験です。もしあなたが、初めての土地に旅をして、不思議な懐かしさを感じたとしたら、実際にあなたは、前世でそこにいたことがあるのかもしれません。初めて誰かに会い、その人をとても良く知っているという感覚を手にしたとしたら、実際にあなたは、その人を前世で知っていたのかもしれません。何かを行なう方法を誰にも教わらないのに自然に知っていたとしたら、それも、もしかしたら前世で行なっていたことかもしれません。

 しかしながら、自分の膨大な過去との接触を通じて、やがてあなたは、自分にとって本当に重要なことは、過去に何をしたかではなく、この人生の中で、いま、何を行なうかである、ということに気づくことでしょう。

 人生とは、自分がほしいものを、いま、ここで手に入れるためのものです。そして私たちは、自分が本当にほしいものを手に入れるためには、多くの場合、自分を何らかの形で変える必要があります。そしてそれは、そのための秘訣さえ知っていれば、決して難しいことではありません。

 その秘訣は、許可です。あなたがまず最初に行なうことは、「パミッション・ゲージ(許可レベル測定器)」を心の中に創造することです。「パミッション・ゲージ」は、ちょうど温度計のような構造をしています。その表面には「〇パーセント」から「一〇〇パーセント」までの目盛りが細かく刻まれていて、中を上下するのは、水銀ではなく、明るい真っ赤なエネルギーです。あなたは、目を閉じてこの測定器を思い描き、質問を発します。するとこの測定器は、すぐに答えを言ってきます。たとえば、「私は恋人がほしい。それに相応しい人間に自分を変えなくてはならない。私はいま、そうするための許可を自分にどれほど与えているのだろう?」と尋ねたとしましょう。するとこの測定器は、それをパーセントで明確に答えてくるのです。

 それでもし、その許可レベルが低かったとしたら、その理由を尋ねることです。じっくりと耳を傾けさえすれば、答えは必ずもたらされます。そして、この測定器にはもう一つの素晴らしい用途があります。あなたはこの測定器を用いて、その許可のレベルを簡単に上げることができるのです。赤いエネルギーのレベルを、心の中で徐々に上昇させることによってです。そこで注意すべきことは、そのレベルを一度に五パーセント以上は、絶対に上昇させないことです。もしそれを一挙に上昇させてしまうと、それはそこに留まり続けることができなくて、すぐに元の位置に戻ってしまうからです。許可レベルが百パーセントに達するまで、一日に五パーセントずつ、毎日上げていくようにしてください。

 自分を変える許可を自分に速やかに与えるための、もう一つの効果的な方法は、自分に無条件の愛を与えることです。誰かが愛してくれるのを待ったりする必要はありません。あなたは自分の手で、自分にいくらでも愛を与えられます。ピンク色、あるいはバラ色の宇宙の愛のエネルギーを、自分の体の中に引き込み、体全体がそのエネルギーで満ちあふれる様子をイメージするだけでいいのです。愛は、あなたのポジティブな変化を促します。それは、あなたが自分の恐れに立ち向かい、自分自身を癒し、可能な最高の人生に手を伸ばすのを可能にしてくれるエネルギーです。