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私は山間の土地に住んでいます。家の近くには木々が生い茂り、野原が広がっています。以前、この周辺は殆ど砂漠でしたが、人々が年月をかけ、様々な種類の木々や花々を植えたのです。木々は光を受けて影を落とし、大地に彩りを添えています。また、花々はかぐわしい香りで空気を満たします。
けれども、この土地はもともと砂漠なので、3月から11月後半にかけて、熱風に吹きさらされることが多くなり、その時期には火災が発生しやすくなります。そして、この辺りは水が少なく乾燥しているために、いったん火事が起こるとなかなか収まりません。消防士たちは火事をくいとめるために、その周辺一帯の土地をぐるりと取り囲んで深い溝を掘り、上空からヘリコプターで水を撒きます。
私の近所のある住人は、自分が住んでいる家の環境よりも家そのものの安全の方が大切だと考えたようです。そして、火事が起きた時に備え、家の周りの木を全て切り倒すことにしました。木々がなければ、火事が起こっても自分の家までは届かないと思ったのでしょう。
ある日、私が家に帰ると、向かいの家の木々がすべて切り倒されてしまっていました。根までは取り除くことができなかったのでしょう。大地から30センチ位のところで斜めに切られた後の切り株がまだ残っているのが見えました。まるで何ものかに襲われ、徹底的に荒らしつくされてしまったかのようです。それは本当にぞっとする光景でした。私の家は、小道を通り抜け、芝生の庭の奥に建っているので、その隣人の家は、私の家の中からは見えません。
その翌日のことです。庭に出てみると、そこにある木々にたくさんのエネルギーが集まっていることに気づきました。よく見ると、切り倒された木々に住んでいた木の精たちが、私の庭にやって来ていました。そして、もともといた木の精たちと私の庭の木々を分ち合っていました。私の隣人は、1日で12本もの木を切ってしまったために、たくさんの木の精たちが行き場を失ってしまったのです。その木の精たちは、今も私の家の庭にいます。
かつて人々は、木の精に許可を取ることなく、木を切ってしまうようなことはしませんでした。木を切る必要があるときにも、あるいはそれを整えるだけというときでも、まず木の精と話をしたのです。時が経ち、現代になればなるほど、人々は新しい道路やショッピングモール、マンションなどを建設するために、たくさんの木を切り倒すようになりました。私たちは木の精たちとコミュニケーションをとるすべを失い、それとともに、大地の精ともつながりを失ってしまいました。そして、まるで彼らが死んでしまったように感じています。
いにしえの信仰では大地の精は非常に敬われていました。一方現在では、大地は単にセメントで覆われただけのものになってしまっています。私たちに酸素をもたらし、住処を与え、そしてまた、美しさや季節の移り変わり感じさせてくれる木々は、どんどん少なくなっています。今では都市の景色といえば、昼間は橋や高層ビル群であり、夜になれば街のネオンやライトです。木々を見るには、かなり離れた田舎の方へ行くか、特別な公園や墓地に行かなくてはなりません。運がよければ、まだ手つかずのままに残されている街路樹のある通りに行き会うことがあるかもしれませんが。
大地に生命を与えるのは、目には見えない、自然を司る精霊たちです。そして、私たちに生命と美しさを与えてくれるのが大地なのです。つまり、大地の精たちとコミュニケーションをとることに対する価値や、そういった考えまでをも失ってしまえば、私たちは内なる霊的な自己との繋がりをも同時に失ってしまうのです。
私は新しくやってきた木の精たちと話をし、彼らが宿ることができるように、新しい木を植える約束をしました。もちろん、若い木は、長い年月をかけ大きく成長した木とは違っていますが、大きな木でもあっという間に切り倒されてしまうことがあるものです。
エネルギーワーカーである私の友人の多くが木の精たちと話をします。彼らは、私がすぐに新しい木を植えれば、木の精たちがその若々しい木に新しい住処を作るだろうと言いました。そして、また、精霊たちが人間に対し希望を持ち、私たちの中にやさしさや思いやりを見出し、人間を破壊的ではなく、ポジティブな存在だと見なすだろうとも言います。
もしあなたが木のそばを通ることがあれば、そのときは、少し立ち止まって木の精たちと話をしてみて下さい。そして、あなたの中にある地球への愛と、自然に対する畏敬の念を彼らに伝えて下さい。
この惑星の自然は変化し続け、その一部は死につつあります。自然が死にゆく原因の多くは、私たちが自然とコミュニケーションをとっていないこと、そして自然の精霊たちと愛を分かち合っていないことにあります。
木の精たちは、友好的で、愛に溢れた存在です。しばしば、木々は人を癒してくれます。針葉樹である松の木は特にたくさんのエネルギーを持っています。ですから、大きな松の木を抱き締めると、あなたの中にある痛みや傷、病気を吸い取ってくれます。そして、そのエネルギーを大地に解放し、あなたを新しいエネルギーで満たしてくれます。すべての木はヒーラーです。
木の精たちは一番高い部分から3分の1程下がったあたりによく見かけます。私達は木の精たちに話しかけることもできますし、訓練すれば、彼らの声や話を聞くこともできるようになります。木の精の話に耳を傾け、交流やコミュニケーションをとるように訓練すればするほど、私たちのエネルギーはクリアーになり、この地球自体も強くなります。私たち人間は大地のエネルギーの一部です。ですから、私たちが愛を広めれば広める程、愛が私たちを包み、自然はパワフルなります。そして私たちの中にある生命力も強くなります。そうなるとこの惑星に張り巡らされている生命力も高まり、私たちはすぐにでも、いにしえのギリシャの神々がいうところの『魂のエクスタシーと生命の祝福』を体験することができるのです。
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